恐らくどこよりも先駆けてブログに取り上げるのは初!11月9日グランドオープンレストランの最新情報です!普段私たち香港在住組もなかなか馴染みのないエリア、西貢の手前「白沙湾」という目の前が埠頭のロケーションに新しい日本人シェフを配するレストランがオープンしました!その名も『WA THEATER RESTAURANT 』です。以前からこのレストランの話は香港でも都市伝説のように噂になっていたのですが、伝説ではなく、幻でもなく、リアル情報をお届けします!
まずロケーション。埠頭が目の前にあり、高級クルーザー、ボートが停泊する白沙湾の昼間の風景です。
2017年12月にオープン予定だという、まだオープン前のホテルの地上階にレストランがあります。上の階は、4室と聞いておりますが、贅沢な客室数のリゾートタイプホテルです。
お店を入ってすぐ左横を見ると、素晴らしい完全個室の世界が。個室は6席。
シェフの調理をライブ感溢れる席で楽しみたい方は、カウンター席がピッタリ。どんな業態でも対応できるという厨房機器を兼ね備えたキッチンだそうです。(9席ありました)奥にも厨房スペースがあり、かなり贅沢な環境になっています。その他、4人席×3ボックスがカウンターの向かいにあります。窓際にはカップルシートもありました。
さて、こちらのお店の最大の特徴は「日本の生産者、食材の想い、ストーリーを映像、シェフの料理を通して届ける」ということ。私達が頂くコースに使用されている食材のストーリーを日本の生産者さんの顔、育っている風景、土壌が店内にあちこち配置されている画面を通して映画を観るような感覚で知ることができ、料理で味わうことができます。全体のこうした演出が1つの映画を楽しむような体験の為、店名に「THEATER」という単語が配されています。
料理長に就任されたのは、数々の銘店で腕を振るわれてきた実力派シェフ・長屋英章氏。
恵比寿のフレンチ“モナリザ“にて修行後、渡仏。南フランスを拠点に三つ星レストラン等で修行。帰国後、西麻布"レフェルヴェソンス"ヘッドシェフ、 南青山"NARISAWA"、銀座"よねむら"、 銀座"ラール・エ・ラ・マニエール" エグゼクティブシェフ、Keisuke Matsushima 東京 料理長を経て『WA THEATER RESTAURANT 』の料理長に就任されています。
メニューは、折り紙の技術を取り入れた和を感じさせる演出。外紙を開けると中のメニューが登場します。お料理をいただく前から期待が高まる演出です。お料理の構成は、プロローグからシーン1~10、エピローグ、というまさに映画のような構成。基本、定期的にコースのメニュー構成を変えていかれるそうですので、このブログをご覧になって訪れる際には、季節によって全く別のメニューが楽しめることになりそうです。さて、どんな世界が待っているのでしょうか。
プロローグ「おとぎ話~朝霧の風景から」
なんと玉手箱!蓋を開けると煙の中から(これが朝霧の演出!)3品のアミューズが登場します!サフランが効いたライスクラッカー、オリーブのフィナンシェ、泡の下に帆立?の風味が感じられるアミューズでした。この玉手箱でガッチリと心を掴まれ、ストーリーに引き込まれていきます。
シーン1旅人~匠の味
3品、全て牛で構成されているのですが、蓋が牛の生ハム、スプーンの上が牛とゴボウのクロケット、グラスがビーフコンソメ。全て牛の味わい、うまみの特徴が違い、焼肉やステーキでは味わえない、牛の特徴や旨味にフォーカスしていただくことができます。
シーン2 誓い~1977
ローズヒップのジェリーに包まれた中はフォアグラと苺!ある苺との出会いがきっかけで日本の生産者さんを応援したいという気持ちが芽生えた長屋シェフの想いと誓いが詰まった一皿。
シーン3 ~魅惑の赤茄子
赤茄子とは、トマトのこと。グラニテ状のトマトの下はモッツァレラチーズ。合わないわけがない組み合わせを、カタチ、温度を変えて素敵な1品に仕上げたシェフのセンスが光る1品。
シーン4~追憶 プルースト
誰でも香りや味でふと記憶が蘇る時がありますよね。長屋シェフの追憶の香りは鰹出汁の香り、味。その世界を和の世界で表現した椀物。ここで和の要素が入り、今までの流れにインパクトを与える一品でした。
シーン5 絆~繋がり
香港のビートルート、日本の鮭を香港のXO醤を隠し味に仕上げたという一皿。まさに香港と日本の繋がりや絆であるレストランのコンセプトを表現した料理。長屋シェフのセンスや発想がこの料理に象徴されていると感じられました。たしかに香港ではビートルートはよく使われる食材ですね。
シーン6 循環~大地と海と
大根やかぼちゃ、菊などの大地の恵みに鮑を組み合わせた、まるで絵画を食するかのような鮮やかな一皿。鮑の肝ソースのほろにがさが全体を引き締めています。
シーン7 熟成~旨味の追求
細麺のパスタの上に熟成させた鮪と雲丹を乗せた一品。香港市場で雲丹は人気食材のひとつなのでこの一品は喜ばれることでしょう。日本の生産者さんを回って漁にも同行している長屋シェフならではの料理での表現方法です。
シーン8 牛匠 ~Sustainability
このお皿が提供される前にちょっとした演出がありますが、それは来店されてからのお楽しみということで。その演出によって更に旨味、風味が増す牛肉は赤ワインベースのソースで。牛の質が良いので、脂の甘み含め、牛の旨味が口の中で広がります。
シーン9 収穫~日本の四季
最後にある雫をいれる、という席に着いていながら演出の楽しいデザート。器がNOUSAKUを使用しているので、冷え冷え状態。日本酒楽しむ以外にもこういう使い方があるのだと勉強になります。
シーン10 幸味~共通語
なんと、ほんのすこし胡椒をアクセントに効かせたデザート。柿がベースなのですが、白いんげんペーストが添えられたり、と和のエッセンスにプラスして面白い世界が楽しめる一皿。
エピローグ Daja viu~希望と祈り
ここで、プロローグで出てきた玉手箱が再び登場!この意味はお店に行って体験していただきたいのですが、プロローグとはまったく違うお楽しみデザート3品が楽しめます。
コースは1本のみ。夜1800HKD、昼は7品で構成された800HKD前後の内容で展開される予定とのことです。夜は、劇場で映画、もしくは劇を楽しむような感覚で、ということで19:00一斉スタートになります。
長屋シェフの華麗なる世界のお料理は、これから注目が一気に高まること間違いなし!の内容でした。街中の喧騒からは無縁の隠れスポット白沙湾で、上質な大人時間、美食を楽しんでみたい方、是非お出掛けになってみて下さい。
【店舗情報】
店名:WA THEATER RESTAURANT
住所:Shop on the LG/F and UG/F., The Pier Hotel, Pak Sha Wan, Sai Kung, NewTerritories,
電話番号: 2779 7797
営業時間:Lunch 12:00 – 14:30 Dinner 18:30 – 22:30
定休日:月曜日
※予約はメールでも問い合わせできます reservations@wa-theater.hk
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